くまもととくさんクラブは熊本県の八代平野を中心とした農業者グループです。

くまもととくさんクラブ
安心で安全な野菜を安定した「品質」と「価格」で。
わたしの会社は青果卸業で、昔から地元八代の生産者の野菜を多く取り扱っています。農産物は気候による出来不出来で流通量が激しく増減し、絶えず相場の変動に悩まされます。また輸入野菜の影響も加わり、多くの生産者が農業をやめていきました。

この現状に危機を感じ、それならば消費者のみなさんに支持される安定した価格の商品を自ら開発しようと、2003年、八代平野の生産者とともに『くまもととくさんクラブ』を立ち上げました。

現在、品目ごとに部会制を敷き、17部会、部員数延べ130名ほどになっています。部会ごとに技術研修を行い、安全で効率の良い生産方法を確立し、それを皆で共有することにより、コスト削減と安定供給の実現を目指しています。

また、付加価値のある新商品開発にも取り組んでいます。

葉野菜が高騰する夏場に生産しやすい葉野菜『菜味夏(なみか)』と、レンジで袋ごと簡単に蒸しさつまいもができあがる『レンジDE金時』を開発しました。

この2商品では、新たな販売手法としてコスト試算に基づいて販売価格を自ら設定する「原価提示型販売」を導入、消費者、流通(販売者)へは低価格での安定供給を、生産者にも安定収益の、両者にメリットが提供できる販売を展開しています。

生産者が作った安心安全な野菜を、消費者の方に広く認知してもらい、生産者は安定した農業が継続できるよう、わたしは二者を繋ぐコーディネーターの役目を果たしていきたいと思っています。

”美味しさ”と”安心”のために。

自然の恵みに人の力をプラス

八代平野は土砂が堆積した干潟を、締め切り干拓した水田地帯です。
全国でも数少ない無霜地帯のため、冬も多くの野菜が収穫できます。
この干拓地の蠣殻土に、マルイ有機肥料と黒砂糖・酢農法を取り入れ、土本来の生命力を増強しています。

 

安心のためのとりくみ

くまもととくさんクラブの野菜は、化学肥料や化学合成農薬を減らして生産した「安全でミネラルたっぷり」の美味しい野菜です。
また、生産者の氏名・住所・顔写真、さらに栽培履歴を公開し、トレーサビリティの確立に努めています。